リバイバル25周年展 藤原市三郎《森に還る》
Revival 25th Anniversary Exhibition Ichisaburo Fujihara Return to the Forest
2022.5.1—5.22
春日・炭・薬草・美濃柴犬・石・ビルマ・蝶
2021年9月。森の中で、蝶の羽に似た彫刻が発見された。博物館に残された一枚の年譜をたよりに、旧春日村小宮神地区出身の芸術家・藤原市三郎(1911-1975)の人物像・作品たちを追った。そこには、美しくも厳しい自然の中で育まれた「自然へのまなざし」やビルマ戦線から帰還し、激動の戦後を力強く生き抜いた姿があった。
森の文化博物館で開催された「藤原市三郎 石と絵の展覧会(1997年)」から25年。藤原市三郎の作品たちと、彼の人生から見えてきた、旧春日村の自然・歴史・文化、そして、森と共に暮らした人々の自然思想に、もう一度、光をあてる。
—ビルマは、第二次大戦で日本が体験した最悪の戦場でした。その戦場の中に三年以上身を置きながら、戦争の毒に染まることなく、自然、建物、民族を見て、手紙、スケッチで美しく表現できる、藤原氏の心の透明感に感動いたします。—辻田文雄(軍事評論家)
—幼少期より父母の炭焼き・養蚕・石工を生業とした教えからくる市三郎の深い自然観にもとづく、思索的な作品は現代の人々の五感を呼びさましてくれることでしょう。—近持イオリ(せきがはら人間村生活美術館 館長)
藤原市三郎
Ichisaburo Fujihara
略歴
1911年 岐阜県揖斐郡春日村小宮神に生まれる。
1928年 岐阜県立揖斐実業学校(現 揖斐高等学校)卒業
1936–1946年 岐阜県庁官吏
1942–1946年 ビルマ従軍
1947年 春日の薬草・茶を販売する「伊吹堂」を開く
日本画・彫刻をはじめる
1949年 第2回「創造美術展」入選
1950年 第3回「創造美術展」入選
1959年 「新制作派協会展」入選
1961年 第46回「二科展」入選、その後12 年間連続入選
1967年 第52回「二科展」特選
1971年 第56回二科展会友推挙
第2回現代国際彫刻展に『末法五濁』を出品
1972年 二科展会友賞受賞
1975年 岐阜市の自宅で逝去 63歳
二科会員に推挙される
関連企画
ギャラリーツアー&トーク
イチサブロウさんの足跡をたどって5月1日(日)15日(日)11:00〜(60分程度)参加費:110円(入館料)
講師:髙橋貴子(当館職員)
親子で草木染め
ハンカチを自然の色で染めよう5月5日(木・祝)10:00〜13:30〜(2時間半程度)[要予約]各回2家族まで受付(最大10名)参加費:620円
講師:岩田真理子(アトリエのの職員)
糸掛け曼荼羅
イロトリドリの糸と数字で模様をつくろう5月5日(木・祝)10:00〜15:00(30分程度)随時受付参加費:1つ500円
対象年齢:小学生以上
講師:岩田真理子(アトリエのの職員)
親子で採取と生け花
森で野花を採取し、博物館に飾って写真を撮ろう5月15日(日)10:30〜13:30〜(90分程度)[要予約]人数:親子8組
材料費:1500円(花は持ち帰り)
講師:木下峯江・髙橋豊緑(いけばな小原流一級家元教授)
フィナーレ野外コンサート:平和への祈り5月22日(日)14:00〜15:00
場所:森のテントサイト
奏者:藤原瞳(マリンバ)&日野志穂(ピアノ)
参加費:投げ銭演奏曲(予定)・アシタカセッキ(もののけ姫)・童謡〜Latin arrange〜・参加型 竹楽器体験コーナー※各自、シートや椅子をご用意ください。※天候状況によっては、場所を変更する可能性もあります。お問い合わせ・参加予約
電話:0585-58-31112022年5月1日(日)〜22日(日) 9:00〜17:00入館は16:30まで(水曜休館:5月11日18日)入館料:110円(小中学生:50円)主催:春日森の文化博物館後援:揖斐川町教育委員会協力:情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 岐阜県博物館 せきがはら人間村生活美術館
© 2022 Kasuga Forest-Fork Museum